進化の過程にある椅子 Ver.1.0 キュリオケースの機能を持つインスタンス


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▼ 計画概要・コンセプト
 見ているだけで惚れ惚れするような椅子があります。この様な椅子は、「座るための道具」というより、むしろ「空間を演出する装置」と考えられます。

 これがもっと進化?すると?おそらく、美しい装飾品をまとって自己主張を始めます。しかしそれは、進化の過程でしかないのです。

 その先は、進化を始めた椅子のオメガポイントは、いったいどこにあるのでしょうか。

 それを考え続けて行きたいと思います。

 ここ数年、「進化の過程にある椅子」は、Versionごとに「クラス※1」 を定義し、個々に条件を設定して「インスタンス※2」 を醸成する、という実験的デザイン手法を試みています。

 進化の過程にある椅子 Ver.1.0の「クラス※1」は、次のように定義されています。

1. 背、座、脚を持つ。
2. 座に「花器」を装着できる。
3. 背の座側が鏡になっている。

 Ver.1.0 の「クラス※1」から醸成された「インスタンス※2」 には、「木の背とガラスと金属の前脚を持つインスタンス」、「金属の背とガラスと木の前脚を持つインスタンス」、「シナベニヤを使ったノックダウン式のインスタンス」、「丸三方の形をしたインスタンス」、「キュリオケースの機能を持つインスタンス」があります。

 また、進化の過程にある椅子 Ver.2.0の「クラス※1」は、次のように定義されています。

1. 背、座、脚を持つ。
2. 背の後部に「花器」を装着できる。
3. 背がスリット状になっている。(スリット状の隙間から「花器」に生けた草花を鑑賞することができる。)

 Ver.2.0 の「クラス※1」から醸成された「インスタンス※2」 には、「部屋の隅に置くためのインスタンス」があります。

※1 【クラス】 オブジェクト指向プログラミング言語のC++やJavaで使用される「class」と同義で、オブジェクトの性質や振る舞いを定義したもの。

※2 【インスタンス】 オブジェクト指向プログラミング言語のC++やJavaで使用される「instance(実行時に作成されるオブジェクトの実体)」と同義で、「クラス」をもとに使用条件に合わせて作成されるオブジェクトの実例。


 この椅子は、Ver.1.0のインスタンスです。

 「Tokushima」木製家具デザインコンペ への応募案です。

 提出した応募案の「コンセプト」は、下記のようになっています。

 座るための道具 から 空間を創り出す装置 に進化し 自分自身を飾る ための 花器 の機能も備えるようになった 進化の過程にある椅子 にさらに 飾り棚(キュリオケース) の機能を持たせました。

 花器の背面の 鏡 は 花を生ける と 面白い効果 を演出します。

 飾り棚(キュリオケース)部 は左右に 小物を収納 するための 抽斗 を持っています。

 小物を飾る部分 はそれぞれ 独立した箱 で前面は コの字型の透明なカバー を挿入するようになっています。

▼ この作品に関連するウェブページ
http://hssaul.com/old/chair_in_process_of_evolution_curiocase_0.html

▼ 三面図 ※ 別のウィンドウで開く

▼ 三次元・コンピュータグラフィクス